しかし、戯言。

ぐうたら社会人がぐうたら思ったこと

どこまでも青く、サラバーズは行く。

せい‐しゅん【青春】

五行説で青は春の色であるところから》
1 夢や希望に満ち活力のみなぎる若い時代を、人生の春にたとえたもの。青年時代。「―を謳歌(おうか)する」「―時代」
2 春。陽春。
「―二三月」〈漱石草枕
 

あなたにとって「青春」とは何だろうか。僕にとっては、恋愛やら、友情やら、嫉妬やら、自分への憤りやら、叶わない夢やら、挫折やら、そんなどうしようもないぐるぐるとした行き場のない思いと延々と格闘し続けた、もどかしく、恥ずかしく、でも、どこかうらやましい日々であった。今でもあの日々のことを思い出すと、心のどこかが掻きむしられ、なぜだか走り出したくなるものである。

The SALOVERSの音楽を聞くと、僕はいつもそんな日々のことを思い出す。いや、多分聞く人全員が思い出すのではないだろうか。このバンドはまさしく「青春」である。どこを切り取っても熱がこもっていて、ダサくて、でもカッコよくて、響きまくる。決して器用なバンドではないが、だからこそ、惹きつけられる魅力を持っていたバンドだった。

初めて僕がこのバンドと出会ったのは、2ndアルバム「バンドを始めた頃」がリリースされた時。

バンドを始めた頃

バンドを始めた頃

 

なんとなく、音楽メディアに注目されている、という理由でCDを借り、ふらっと聞いていた。その頃は、正直なところ「うん、カッコいいな」くらいの軽い印象しか残っていなかったのだが、ある日街中でiPodのシャッフルから流れてきた「狭斜の街」を聞いた時、全身がビビビッ!と衝撃を受けた。イントロからジャキジャキと荒々しく鳴り響くギター。とにかく、痺れた。このバンド凄い。何で今まで気づかなかったのだろう、と。

その後はずっとこのバンドを追いかけ続けていた。時々、「ああ迷ってるなあ」とか、「何やってんだよ」とか思いつつ。

2015年。年が明けて早々、そのニュースは飛び込んできた。「The SALOVERS 無期限活動休止」。こんなに良いバンドの歴史が終わってしまう、と知ってしまった瞬間とてつもなく悔しかった。どう考えても、もっと多くの人に聞かれるべきバンドだった。とはいいつつ、一度もライブに行ったことが無い自分もいて、それをとても悔いた。別れはいつも突然来るのだということを、まじまじと感じさせられた。勿論、ラストライブ(最終日は取れなかったが、その2日前の追加公演はチケットが取れた)に行くことを決めた。

そして、ラストライブの前にリリースされた最後のアルバム。

青春の象徴 恋のすべて

青春の象徴 恋のすべて

 

 「なんで解散するんだよ」とか思っていた自分の前に突き付けられた答えのようなアルバムだった。「こんなにいい曲が沢山鳴らせるのに勿体無い」、という想いも勿論あるのだが、それ以上に聞き終わった後に「ああ、これで終わりだ」と決心させられるような音で溢れている。9曲29分と、あっという間に駆け抜けていくように終わる作品。このスピード、この疾走感こそ、まさにサラバーズであり、そして、僕らがサラバーズに感じる「青春」のすべてなんだろう。

良い曲ばかりなのだけど、特筆すべきは1曲目「Disaster of Youth」と、5曲目「ニーチェに聞く」だ。


Disaster of Youth、直訳すると「青春の災難」。言うならば、彼らにとっての青春の終わりを意味しているのだろう。アルバムには歌詞カードが付いていない(自分の耳で感じて欲しいという意味なのだろう)のだが、この曲で歌われる言葉はどれも鮮烈だ。

「次の街では大人になっているから 今は君とほら 警察に追われるほどの ヤバい速度でぶっ飛ばしたい」「友情の全てを代償にしてまで目指す夢に疲れただけさ 少年は大志を抱きすぎて死んだ そして生まれ変わるのさ」

どの言葉も、まさに自分達の終わりを歌っている。そして、それは彼らだけではなく私たちリスナーにとっての終わり、青春の終わりを意味する。

そして5曲目の「ニーチェに聞く」では、4人が楽しそうにフザケながらも鳴らす音が詰まっている。ああ、この4人あってのバンドだったのだな、と強く感じさせられる曲であった。で、とっても明るい曲なのだけど、そこで歌われる言葉は「人生万歳!僕らの未来は真っ暗闇の素晴らしい世界だ」というもの。一つの時代の終わりを、ここでも感じさせられた。

そして、僕にとって最初で最後のサラバーズ。3月23日、東京キネマ倶楽部でそのライブは行われた。

詳しいライブのレポートはきっと他の音楽媒体の方が詳しいので割愛したい。ただ、見終わった後に「ああなんてカッコいいバンドなんだ」と改めて強く感じさせられ、また、22歳にもなって留年している自分が「バンドやりたい」と思わされるようなライブであったことは書き記す。このバンドは、ロックの泥臭さとか、カッコよさとか、全部詰まっていたのだなと、生で見て改めて感じた。そして、そんなバンドを追い続けられたことは、とても幸せなことだったと思う。

ここで彼らの青春は幕を閉じる。しかし、音楽はいつまでもどこかで鳴り続けるから素晴らしいのである。終わったバンドだから、と言わず、是非多くの人に彼らの音楽を聞いて欲しい。きっと、彼らは今もどこかで走っていて、それを追いかけることは僕らにもまだできるのだから。

童貞よ、バレンタインに期待するな。

日付変わりまして今日は2月15日、堀ちえみの誕生日ですがいかがお過ごしでしょうか。

昨日はそう、2月14日、世間がなんとなく浮き足立っているように見える一日、「バレンタインデー」でした。女性が好きな男性にチョコを渡す日ですね。今では、好きでもない男性にまで渡さなければいけないという風潮ができつつあり、女性からすれば「面倒なイベントになりつつある」のではないでしょうか。その点は、今回逸れるので置いといて。本来の意味である、好きな人にチョコを渡す、という点に絞って進めます。

で、この時期が近づくと、男は絶対「チョコ欲しい」「もらえるかな」とか言い出すわけです。そもそも、普段であれば恋愛はほぼ男からアプローチを仕掛けないと始まらないものですが、この日に限っては思わぬチャンスが女性から舞い降りてくるかもしれない、という絶好のラッキーデー。そりゃソワソワし出すわけです。ただ、ここでハッキリ気づかないといけない事がある訳です。それは、チョコがもらえるかはあくまでその日に至るまでの1年間の経験値をどれたけ貯められたか、という評価であって、何もしていない男がチョコをもらえる訳が無いのです。

ここで童貞、あるいはモテない男の多くの抱えている問題を考えましょう。彼らは「恋がしたい」「セックスがしたい」と口々に語ります。しかし、自分から恋愛に至るためのアプローチを仕掛けないのです。それは、①若いころに恋愛経験を重ねなかったために、どのように恋愛を始めればいいか分からないから。もしくは、②若いころに重ねた恋愛がことごとく失敗経験だったために、今更恋愛を始めたくない、トラウマになっているから。②はまだいいとして。①は自分から引き腰のくせに、恋愛したいしたいと言うわけです。いや、無理だろ!と。そもそも、ゼロどころかマイナスからスタートしているようなもの(何もしないで恋愛に至るのはプラスからスタートできる優れたルックス・特技などを持った人間)であって、そんなモテない人間が今更「あー誰か俺のこと好きになってくれないかなー」と言ってもいるはずが無いのです。そりゃそうです。

で、大体どうしてそういうことになるか、というと自分の中に勝手に「壁」「コンプレックス」を作り上げて「どうせ自分から動いてもモテない」という地獄の要塞に籠っているからなのです。「俺は顔が悪い」「俺は女性に無視されている」などといったように。その多くは自分の思い過ごしなのですが、見事にがっちりコーティングされたその要塞はなかなか壊しにくい。

そのくせ、彼らの悪いところは女性に高望みする。Cランクの人間が、Aランクの人間と付き合うにはそれなりの努力が必要なのに、何一つ努力していない。そのくせ、Cランクの人間がアプローチをしてきても、「俺はもっといい女と付き合いたい」などと思うわけです。言うならば無理です。負け試合です。東大生に中卒が数学のテストで勝つくらい無理です。

つまり、要は童貞がバレンタインにチョコをもらうことなど無理なのです。よほどの事が起こらない限り、無理なのです。そのくせ、ソワソワするなんてアホらしい話なのです。そんな1日に期待する位なら、それまでの1年間なんとかして恋愛経験値貯めとけよバカ、という。つまり、今更この日に期待するのではなく、それまでの積み上げが大切なんだよ、バカ、ということです。

で、私がこの文章をどのような立場から書いているか、と言いますと。

ごめんなさい、結局これ反省文です。僕自身がその「クソ童貞」思考だと気づいたからです。要は、長々と時間をかけて作り出した「ブーメラン」です。最近まじまじと、自分と恋愛について考え直した結果、一つの結論が導き出されたのです。それがこれです。ああ恥ずかしい。果たして抜け出すことができるのか。


[MV] Perfume「チョコレイト・ディスコ」 - YouTube

名曲。

最近気になる曲(-20150213)

珍しくちゃんと更新。若手バンドの「いよいよメジャーデビュー!」とかって曲がshort versionでYoutubeにアップされてるとイライラしますね。

最近やたらとラジオ局各局でパワープレイされてるこちらの曲。全く知らなくて、僕もラジオで初めて聞いたんですけど、いい曲ですね。繊細で切ない。歌声が立ってて、それをきちんと際立てさせるアレンジ。ポップソング。なんですけど、PVダサくないっすか?有名な人が担当してるらしいんですけど、個人的にはピンと来ず。

ユニコーンのドラマ主題歌になってる曲。ピアノが気持ちイイ。サビの抜けのいい感じから、「あなたの願い事が~」への展開が好きです。にしてもなんだ「はいYES!」って。さすがユニコーンとも言うべき気の抜ける曲名っすね。最高。PVは「あなたが太陽」に引き続き空耳アワー色の強いやつ、と思ったらやっぱりハウフルズの人が作ってたみたい。

また突然のアイドルソング。曲の題材にもなってる「Mステ」に出演して、完全に爪痕を残した(曲終わりのタモさんのリアクションが印象的でしたね。)私立恵比寿中学の曲。前山田健一ヒャダイン)節全開というか、イカれた一曲っすね。頭おかしい。(褒めてます)Short versionでも頭おかしいのに、フルで聞くともっと頭おかしい。でもサビがキャッチーだから異様に頭に残るという。すげえ仕事だな。

我ながら前の曲との温度差!どういう紹介順やねん、しかし。ということで、急に洋楽です。バイト先のショッピングモールの館内BGMで流れていて、やけにいい曲だなと思いShazamを使って調べたらこの曲でした。Tahiti 80、完全に名前だけしか認知してなかったです。本当海外のアーティストに疎い私。恥ずかしい。この曲も、もう10年近く前の曲らしいっす。恥ずかしい。と、まぁ、出会いは遅かったですが、今凄い聞いてるので許してください。ストリングスのアレンジも加わって超爽やかな曲。朝一発目で聞いたらその日はいい日になりそう、ってくらいの清涼感。

またまた温度差!何が来るかと思って再生した人を困惑させるであろう一曲。僕もぼーっとラジオ聞いてて、不意に流れてきて「なんだよこれ!」と思ったわけですから。無意味をとことん煮詰めた世界みたいな。雑多な要素がない、めっちゃクールな音楽。なんだけど歌詞。いや、歌詞。(褒めてます)とりあえず聞いて欲しい・・・最高っすね。

片平里菜めっちゃ良くないっすか!?良いっすよね!!と、ここ最近女性歌手で一番周りに薦めたい人。曲もいいんすけど、歌ね。歌がもう抜群。色のある歌声。いや、売れるでしょ、この人は!ねぇ!っていう感じ。売れて!

最後は最近、ってわけじゃないですけど昨日活動休止したART-SCHOOLの一番好きな曲。ART-SCHOOLには、このバンドにしか出せない「危うさ」とか、だからこその「美しさ」が沢山詰まっていたように思います。また再び聞ける日(必ず戻ってくる、と言っているので心配ないんですけど)を楽しみにしつつ。以上です。

最近気になる曲(-20150206)

毎週気になった曲をブログにまとめることにしました。自分の中でインデックスとして使いたいから、という意味もありますし、いい曲をもっと世間に広めていきたい、という自己満足の小さな革命という意味もあります。ちなみに発売日とかあまり関係なく、自分が今週気になった曲、という意味合いですのであらかじめご了承を。

チェコの新曲。可愛い。こういうシンプルにハッピーな曲って良いですよね。やっぱりタカハシマイの声はいい。そして、いい歌声がきちんと映えるアレンジになってて、いい。あと、タカハシマイは可愛い。

褒めろよ~~~~~!スペシャの今月のパワープレイ、テレ東月曜深夜ドラマ「太鼓持ちの達人」主題歌、と押されまくりのGLIM SPANKY 1stシングル。一言、カッコいい!デビューシングルとは思えぬ渋み、色気、風格。好きです。歌声もギターも痺れますな。

「デュラララ」の続編のオープニングにも選ばれたOKAMOTO'Sのシングル。歌い出しからヤバいなー。OKAMOTO'Sのこういう曲に僕は弱い。「マジメになったら涙が出るぜ」とかね。にしても、いしわたりさんと共作しただけあって言葉がガンガン入ってくる。「いま俺が俺であるそのために 愛の意味誰か教えてくれよ」ここ、たまらないっすね。聞く度噛みしめてしまうフレーズ。あとは、PVが好きです。監督は山岸聖太さん。ソニーは山岸さんのことがどんだけ好きなんだ。

そして突然のアイドルソング。いやいや奥さん、アイドルソングと侮ってはいかんですよ。もう散々Twitterで信頼できる筋の人とか、サブカル系の人が褒めてるんで、今更ここで書いても後出しジャンケンっぽくなっちゃうんで恥ずかしいんですけど、それでも書いちゃいます。良い曲。アレンジが凄い気合入ってるのが一聴しただけで分かりますよね。生楽器はやっぱり良いな。どうしても僕が贔屓にしている乃木坂46とかは打ち込みベース(なんで48とかも打ち込み多いんだろう。大量生産が目的だからなのかな。)なので、いまいち曲を聞いてもアガりきらないんですよね。やっぱり生楽器はでかいよー。FNS歌謡祭とかでリアレンジしたりすると、凄い良い曲に聞こえたりしますもんね。と、話はそれましたが、とにかく「大人たちの本気」が見えるいい曲。で、これを機に「LOVEマシーン」とかを久々にアレンジを意識して聞くと、ビビりますよ。

シェフ、4曲入りシングルの中の1曲。もうポップソング、最高!と言いたくなる。分かりやすく陽性でとにかく気持ち良い。サビの爽快感も、アウトロの壮大さもたまらないですね。聞かれて欲しいなぁ。

最後はindigo。アルバムが今週出ました。早く聞かなきゃ。それにも入ってるシングルのこの曲。ずっと言ってるんだけど、「ゲスの極み乙女。」が売れるならこっちも売れなきゃおかしいよー!という。メロディラインの良さが他バンドより一つ飛び出てます。特にこの曲は本当好き。ギターのアレンジもツボなんですよね。にしても、川谷絵音はホントナルシストだな・・・。

こんな調子で毎週ボソボソとやってみます。

今一番最強の食べ物はセブンのハムカツだと思う

新年あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いします!

と、一か月遅れの挨拶をかましたところで、本年一発目のブログですけども。今年も相変わらず極めて個人的な視点から、ああでもないこうでもないと書いていければと思います。何かと長文になりがちなので、今年は短文も躊躇せず書いていきたいですね。サクっと読めるレベルの記事。よろしくお願いします。

で、満を持してお届けする一発目のブログ・・・テーマ、「食べ物」ですよ、「食べ物」。夜中に読んだら腹が減るやつ。僕はとにかく「食べる」ということが大好きで、どんなにストレスが溜まっていたとしても、美味いものをたらふく食えたら幸せな気分になれるのです。ちょっと良いことがあったら、すぐ自分へのご褒美としてうまい飯食いに行きますからね。ラーメンとか。だーから太るんだ。

で、当然コンビニでも色々と食べるわけです。弁当、おにぎり、ホットフード、パン・・・。コンビニの企業ごとの特色が語れる程度には食っています。ああ不健康。そんな私が、今一番コンビニのフードで推したいもの、そう、それは、セブンイレブンのハムカツ!!!

ここ最近コンビニ各社が一気にフライフードのレベルを高めているように感じます。「お惣菜」としての売れ行きも期待しているようですね。ローソンだったらゲンコツコロッケ、黄金チキン旨塩。ミニストップだったらXフライドポテト。ファミマだったらプレミアムチキン。といった具合に美味しいものがいっぱい。特にチキンに関しては、各社攻めていますね。ただ、各社が「フライドチキン」としての旨さを高めていく一方で、セブンイレブンが「揚げ鶏」を出した時は革命が起きたな、と思いましたよ。味付けがヨソと全然違いましたからね。あれは本当に美味しい。

と、そんな中でセブンイレブンが送り込んできたまさかの新商品「厚切りハムカツ」。コロッケとか、魚のフライとか、チキンとか、唐揚げとかは今までありましたが、ハムカツ!マジか、そう来たか!と、あのレジ横のケースを見て思いましたよ。そして値段、110円。安い!安いぞ!こうして私は即購入。早速実物を手に取ってビックリ、値段の割になんと分厚いことか。商品名に「厚切り」と入るだけあるな。「でもどうせ、衣が分厚くて、ハムは薄っぺらいんでしょ?」なんて思いながら、一口サクッといきますと、まー分厚いんだ、ハムが。衣でごまかしてない、ハム!ハム!ハム!そして肉汁ジュワッ。「これがコンビニで気軽に買えちゃうんですか!?いやいや凄いなセブンイレブン」と思わされましたよ。そしてあっという間に完食。思わずその日にもう一個買ってしまいましたよ。

それ以降というもの、すっかりハムカツの虜。セブンイレブンに入る度、ついつい買ってしまうのです。ああだから太るんだよ、でも美味しいんだよ。これがセブンイレブンから無くなったら、個人的には結構デカいなあ。ずっとあって欲しいな。そんな存在、厚切りハムカツ。ぜひ一度ご賞味あれ。コスパ抜群。

にしても食べ物について書くというのは、非常に語彙力を要求されますね。言葉にするのが非常に難しい。貧困なボキャブラリーを見せつけてしまったようで、何ともお恥ずかしい・・・。

ちなみにセブンイレブンからは何もお金もらってもらせん。欲しいくらいです。これ読んだらください。

ついに発表!ガールランキング2014

皆さん、どうも!何もない空港こと茨城空港で100分近くの遅延を食らって暇で仕方ない者です!

いよいよ年を越すまでわずか、という時にこんな状況に巻き込まれてしまうあたり、今年の僕の「ぜんっぜん良いことが無い」一年を象徴しているような気がします。まぁ厄落としになればいいんですけど。

で、暇だなと。今年一年やり残したことはないかなと。色々考えてみたんですよ・・・そしたら、あ、あ、あったー!

そうです、発表する発表すると言ってちっとも発表してこなかったこの企画。

ガールランキング2014です!

皆さんが待っていたか待っていなかったはさておき、これをいい加減きちんと発表しないと、僕は年を越しても残尿感でいっぱい、なんなら少し尿漏れしちゃうなと。と、いうことで、やります!

ちなみに何のこっちゃ分からない方は、プロローグ的な文章がこちらに載ってますのでご覧ください。(いつも通り文字数が多いので読んだ後無駄に疲れます。)

さて、それでは今年のランキングを発表していきましょう。果たしてどんなランキングになっているのか・・・。はっきり言います、ここから長いです。年の瀬に無駄な時間を過ごしたい方は引き続きお付き合いください。

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え?くるりの新曲、聞いてないの?

夏フェスシーズン真っ盛り、皆さんいかがお過ごしですか。今年は、というか、今年も結局夏フェス行けなさそうで残念です。*1周りの友達はROCK IN JAPAN FES.に行ったりしてるんですけどね、僕は行けず。とはいえ、Facebookに上がる写真を見ると「楽しそうだなー」と思うと共に、「なんか、この感じ、無理だなー」と若干引いてしまう自分がいることも確かで。すっかり夏フェスが定着して、合コンみたいなノリ(というと言い過ぎな気もしますが)になりつつあるような気がします。出演アーティストも人気バンド寄せ集めみたいなフェスが増えてきて。んで、別にアイドル呼んでもいいんですけど、何らかのそこに至るストーリーとか、このフェスで呼ぶ意義みたいなものが見えてこないと、「ああただの金儲けなんだな」と見えてしまうよね。その顕著な例が前出のあのフェスだと思ってるんですけど。

と、またつらつらと悪口を書き始めましたが、今回は音楽の話がしたかったんです。そう、くるりの新曲ですよ、くるり。皆さん聞きましたか?まだ聞いてない人はとっとと聞いてください。できればイヤホンで。できれば映像つきで。


どうですか、これ。いや、この言葉で単純に表現するのはあまりに野暮だな、とは思いますけど、それでも言わせてください。「ヤバくないっすか?」前々からくるりの新曲がスゴい、と聞いてはいましたが、「どうせ音楽評論家におなじみの毎度のオーバーな表現だろ?」と身構えていた自分も初めて聞いた時は「えええええ!何これ!すげえ!」と完全に打ち抜かれましたよ。もう新しい音楽なんて生まれないよ、なーんて思ってた人達を一泡吹かせるくらいのぶっ飛んだ一曲。

もともと、くるりって、一貫したぶっとい軸はありつつも、あっちこっちと新たな音楽のフタを開けてくれるバンドでして、その結果として出るアルバム出るアルバム毎回違う匂いがして、そして毎作名盤なんですよね。だから本来「くるりでどのアルバムが一番好きか?」って、あれホント野暮な議論で。まぁついついしちゃうんですけど。

くるりを聞いたことが無い人に、簡単にくるりの多種多様な音楽性を感じてもらうとしますか。


音楽を聞く全ての人にとって永遠のスタンダードナンバー、ともいえる「ロックンロール」。いつまでも聞かれ続けるであろう名曲ですよね。


真夜中の孤独なダンスミュージック、「ワールズエンド・スーパーノヴァ」。思春期の多感な頃に聞いていたのでいたく影響を受けました。ちなみにこの曲、どんなアレンジで聴いても素晴らしい。

J-POPの文脈にストリングスを取り入れた楽曲は数あれど、クラシックの文脈に現代の音楽を持ちこんだ日本のバンドはくるりぐらいじゃないかなあ。そんな音楽を作っていた頃の代表曲「JUBILEE」。動画だとshort versionだけど、この曲が本当に凄いのはアウトロのうねる様な音の絡みなので、皆さんきちんとフルで聞いてくださいね。

とまぁ、曲を挙げるだけでも色々なんですけど、アルバムはもっとすごいんで、少しでも引っかかった方はぜひ1枚目から順番に聞いていって欲しいです。話すと長いので。

そんなくるりの今回の新曲。これまではベースとなる音楽が明らかで、そのベースの中で新しい音楽を作り上げていったように感じるんですが、今回は本当に多国籍で、単純に「これがベースにあるよね!」と言えないような一曲。例えるならば、音楽の色んな引き出しをひっくり返して、その中に入っていたものを全部一つにぐつぐつに煮込んでみたら、当然誰も聞いたことがないものが出来上がったんだけど、それが超良い曲、みたいな。いままでのくるりの色んなエッセンスが凝縮されていますよね。

不気味なイントロからじわじわ始まり、「何が来るんだ?」となったところでもっと不気味な踊れるビートが展開していく。不気味なのに踊れる。そこから少し開放的になってきたところで、なんだかよく分からないけど超テンションが上がる「ヨイショッ!」。ファンキーなトランペットを軸に、そこからもゴロゴロ転がっていったところで、また最初の不気味なイントロに。*2そこから急にメロディアスで美しい展開になった!と思ったらまた戻ってきて、さっきより怪しさが増幅していて・・・。と、言葉で書いてるとアホみたいなくらいゴロゴロと曲が変わっていってあっという間に6分経過。何だこの曲、書いててまたわけわからなくなってきた。ひとまず「ヨイショッ!」のところ超好き。「ヨイショッ!」ってライブで言いたい。

それだけ色んな展開があるのに、一貫してノれるビートと、キャッチーなメロディがあるからこそ、この曲は強烈なフックがあるんですよね。最近ボカロやらぶっ飛んだアイドルソングが増えてきて、その曲に熱中する若者も多いんですけど、それらの多くは「A」と「B」をムリヤリくっつけた、って感じがするんですよね。そのムリヤリ感を楽しんでるような。本来くるりのこの曲もそう感じられてしまいそうなんですけど、ムリヤリくっつけた、といった感じではなく、なぜか一曲としてすんなりまとまってるんですよね。「A」と「B」どころか、「E」やら「F」くらいまでくっつけてるはずなのに。それはきっと前述の強烈なフックの恩恵なんでしょう。

あと、この曲を「ヤバい曲」に仕立て上げた一因として忘れてはいけないのはやはりこのMVの映像。きゃりーぱみゅぱみゅSEKAI NO OWARIのMVを手掛ける今一番ぶっ飛んでる映像クリエイターと言っても過言ではない田向潤さんによるディレクションなんですが、この奇天烈な曲の世界を見事に分かりやすく色づけしているというか、ぶっ飛んだ映像なのにすごいしっくりというか・・・バカみたいな言い方すると「ポップ」なんですよね。アナログな仕掛けでカラフルに見せていて。しかもただめちゃくちゃやってるわけじゃないんですよね。音楽好きなんだろうなぁ、という映像で。間違いなく今年のMVA取るだろうな、というか、このMVで賞もらえないわけがないな、という作品です。にしてもこうやって撮ろう、ってどこからそのアイディア浮かんでくるんだろう。凄い。

とまぁ、一曲なのにここまでつらつらと言えてしまうくらいヤバい曲、くるりの「Liberty&Gravity」。くるりを聞くと、「あぁ音楽ってまだまだ面白いな、新しいな、楽しいな」といつも思わされるのですが、今回も本当に「音楽は面白い」と思わせてくれます。言葉でつらつら書くより、まずは聞いた方がインパクト強いと思うんで、「聞いたことがない」と言う人が周りにいたらまずいきなり聞かせてみてください。色んなリアクションが見てみたい。

そして、そんな曲がリード曲な時点でヤバそうなアルバム「THE PIER」もまもなく発売。

THE PIER (初回限定盤)

THE PIER (初回限定盤)

 

 既に聞いた方々が声を揃えて「ヤバい」と言っているので期待大です。多分今年の音楽を語る上では欠かせない、というか、今年どころじゃない話になるかもしれないので、要チェックです。ちなみにアルバムにはこんな曲も入ります。


なんだこの名曲は!ってくらいストレートに響く一曲ですよね。これとあれが同じアルバムに入ってるってどうなってるんだ・・・すごいぞくるり

*1:結局最後に行ったのは2年前のライジングサンか。あのフェスは移動から何からひたすら過酷なんだけど出るバンドもいいわ、そのバンドを見る環境としても最高だわ、飯は上手いわで超いいフェス。

*2:もうここまででも初聴の段階では「なんじゃこりゃー」で振り回されっぱなしですよね。