My Favorites Mix定点観測 1
皆さん、Apple Musicは利用しているでしょうか。私はというと、すっかりどっぷり使ってます。聞き放題って最高ですね。今まではとても手の出しにくかった海外の音楽もどんどん聞けるのがありがたい。ここ最近だとThe XXとFoxygenが凄い良かったです。
それはさておき、Apple MusicにはMy Favorites Mixという機能がありまして。公式の紹介文によると…
あなた好みのミュージックをミックスでお届け。
Apple Musicで聴けば聴くほど、選曲が洗練されていきます。
といったわけで、「お前コレ好きやろ?」というのをプレイリストにして毎週水曜日に更新してくれるわけです。んで、この機能が色々と面白くて、トラックの流れ方とか、セレクトも「そう来たか~」「いいツボ突くね~」となってしまうんです。自分の音楽的嗜好をうまいこと形にしていて。
そこで、毎週俺向けにApple Musicが仕掛けてくるこのプレイリストを、どうでもいい簡単なコメントとともに紹介してみようという連載企画をやってみます。続くのか心配ですが、やる気が持つ限りは書きます。自分へのログ、という意味も大きいんですけど、それ以上に皆様に新たな音楽の出会いがあることを祈りつつ。
それでは早速見てみましょう。
Shadow feat. JJJ, FRESINO & DJ Scratch Nice/STUTS
いきなりSTUTSが来て驚き。ゴリゴリにロックばっかり聞いていたんですけど、ここ数年ceroのおかげで(この辺りはまたきちんと文章にしたい)どんどん音楽の聞く幅が広がっていて、その一環で知ったのがSTUTSです。ceroがやったイベント「Traffic」に出ていて知ったんですけど、ビートを手で生演奏するのが面白くてすぐアルバムを聞いてしまいました。するとまあ、取っつきやすいのに、どの曲も凄いカッコいい。なのでヒップホップとかよく分からないよ、という人もきっと聞きやすいと思います。この曲はゆったりと横に揺れたくなるトラックなんですけど、その上にJJJとFRESINOという今グイグイ来てる2人のライムが乗っかるのがとても良いです。
SOMINSAI feat. PUNPEE/RHYMESTER
からのRHYMESTER。同じジャンルで繋いでくるのが面白い。まぁとにかくイカれてますよね、この曲。一発聞いただけで「なんじゃこりゃー!?」となる頭のおかしいトラックと、その頭のおかしさを更に増幅させる卑猥で乱暴なリリック。そりゃ曲名からして「蘇民祭」ですからね。とはいえ、ただヘンテコなだけじゃなく、ノリたくなるカッコ良さがあるのがPUNPEEとRHYMESTERの凄い所だなと思わされる次第。
Last Man Standing (I Am Tanaka?)/PUNPEE
そしてPUNPEEで続く。本当は裏で人間が作ってるんじゃないか、と勘繰ってしまいますが、全部人工知能が作り出してるんですよね、このプレイリスト。怖ろしい。正直なところ、ヒップホップとか最近聞き始めたばかりで、うまいこと感想を言葉にすることがまだ出来ない(知識不足)んですけど、PUNPEEの曲ってそんな僕でもさらっと聞けちゃうほどポップなんですよね。だから早くアルバム出して欲しいです。本当凄いなーって。
楽しくなった/PSG
まだまだPUNPEEは続く。曲名通り、ふらっと聞いても楽しくなる曲。三者三様のMCも面白い。
Department/THE OTOGIBANASHI'S
そしてPUNPEEと同じレーベルのSummitで続く。Apple Storeでやってたインストアライブも見たことがあるTHE OTOGIBANASHI'S。若さ故の生意気さとユルさが共存していてカッコいい。この曲でもそんな感じが凄い出てますね。詰め込まれてる音が多種多様なのも聞いていて楽しい。
ActNBaby/OMSB
そしてこれまた同じレーベルのSummit。いや、凄いなApple Music。で、この曲、実は1曲目でも参加していたjjjもいるんですよね。全部繋がっている感じ。OMSB、ceroの荒内さんが絶賛していたことで聞き始め、前述の「Traffic」ではライブも見ました。気迫が凄いんですけど、どこかチャーミングなキャラクターが初見でも引き込まれる感じでした。言葉の運び方が面白いんだけど、とってもカッコ良い。ディープでクール。
All We Got (feat. Kanye West & Chicago Children's Choir)/Chance The Rapper
でた~!グラミー取りましたね~!Chance The Rapper!Chance The Rapperの「ア゛ッ!ア゛ッ!」みたいな声、凄いクセになりますよね。で、この曲、アルバムの一曲目なんですけど、いきなりグッと引き込まれる。カッコいい。ノっちゃいますね。何か聞きたいなー、と思ったときにスッと聞きたくなるアルバムです。
JUMP with chay/RIP SLYME
と、ここに来て思いっきりポップに。まあ一応ここまでずーっとヒップホップで続いてますけど。この曲カッコいいですよね。ENGEIグランドスラムという、もうフジテレビの数少ない良心みたいな素晴らしい番組で出囃子に使われている時に耳にして、「おぉこれはカッコいいぞ!」となりまして。一時期結構な頻度でループして聞いてました。なぜかGUのCMでも使われてたな。
EMCのラップ道/Enjoy Music Club
おー!この流れでEMC!面白いっすね。いや、この面白さ、うまく文章にして伝えられないのがもどかしいんですけど、流れとしてここでポンっとくるのが、すごい面白い。もうイントロから大胆すぎる元ネタ(聞けば一発で分かる)使いなんですけど、リリックも含め「俺たちのヒップホップ」感が凄いあるんですよ。自分のような根っからの文化系でとにかくカルチャー大好きっ子が、ワイワイやってる感じがとっても身近に感じられて楽しいんです。あと、メロディーが凄い良いです。分かりやすくポップで。ちなみに、この曲の最後、めちゃイケ意識ですよね?
ポテトサラダ/ZAZEN BOYS
と、この流れで完全にぶった切るZAZEN(笑)まぁリセット的な意味合いでしょう。歌詞頭に残りますよね、「ボウルにいっぱいのポテトサラダが食いてえ」って。唯一無二すぎて。でも自然と聞いてると本当にポテトサラダが食いたくなっちまいますね。しっぽりしけこみてぇ。凄いテクでキメもハンパない演奏なんですけど、この歌詞が乗っかる事でとってもユーモラスになるのがニクい。
Back On/Scoobie Do
「向井秀徳プロデュース」の経験があるスクービーがこの流れで来るのはとても自然ですね。ライブの定番曲。初めてライジングサンのライブで聞いた時、ワケ分かんなかったけどとりあえずアホみたいに騒いだ覚えがあります。この、「とりあえずアホみたいに騒げる」ってスクービーの強みですよね。初見でも一気にライブ見て好きになっちゃう。フェスとかで時間あったら皆見て欲しいんだけどな、スクービー。
Little Lennon / 小さなレノン/ASIAN KUNG-FU GENERATION
この流れのアジカン。俺の生涯一番好きなバンド。シンプルなロックンロールを追究したアルバム「Wonder Future」の中でも、特にシンプルでカッコいい曲。言葉が特に良いんですよね。強い決意とか願いが刻み込まれていて。
マジック/go!go!vanillas
ぐっと若手になってバニラズ。イケメンバンド、的な見られ方をしてもまぁ仕方ない部分はあるのかもしれませんが、「俺たちこういう曲好きなんだよね~」とシンプルにルーツが見えてくる部分がとっても好きです。ポップで楽しくてカッコいいロックって、そりゃ皆好きでしょ?どう?っていう。ライブバンドに育ったら強いと思うんですけど、どうなんでしょ。
カーブ/GRAPEVINE
そしてバイン。これ1stアルバムなの?ってホント信じられないですよね。バニラズとか若くてピョンピョン飛び跳ねてる感じだから、その流れで聞くとより思わされる渋さ。イントロのアコースティックギターをかき鳴らす所から、ずーっと軽快だけど色気のある音が続く一曲。ライブで去年見られたんですけど、カッコ良かったなー。一際仕上がりの良い曲だった。
さらさら/The SALOVERS
そんな前曲と対を為すように性急で尖った音を鳴らすサラバーズの曲。サラバーズ解散への思いは以前のブログでも書きましたが、ホント腹立つくらいカッコいいバンドだな、と改めて思わされる。歌詞も本当青い。演奏も本当青い。
Wonderland / 不思議の国/Gotch
で、ぐっと落としてゴッチソロへ。ここらへんの流れ、まとまりのあった前半と違ってなかなか忙しい。Gotchのソロ、1stと2ndでまた違った方向性は出していると思うんですけど、一貫してアジカンとは違ったポップセンスの出し方をしていて聞き応えがありますよね。正直もっと皆聞いて欲しい。この曲もモロGotchの最近の音楽の好みが出てて良いですよね。ホーン隊の音が気持ちいい。そして、「Wonderland」という言葉で現実世界を皮肉るニヒるな歌詞も良いです。
STEP/ボールズ
あー解散しちゃうボールズ!自分たちのやりたいことをやり続ける、ではなく、シビアに自分たちのバンドが音楽業界の中でどう写っているかを考え続けたからこそ、作品がうまく作れなくなってしまったのかなと思うと本当残念。でも確かにこれだけ分かりやすくてポップな曲作って、それでも売れないってなると悩んでしまうのかなー。そうした苦悩も見透けてしまう、人間味のあるバンドだったと思います。いい曲多いんで後追いでもいいから聞いて欲しいな。まぁ、この曲に関して言えば、いくら売れ線狙うにしてもストリングスは蛇足に感じるんですけど…。
なぜか今日は/The Birthday
ギタリストが入れ替わってThe Birthdayが出した一曲目でしたね。すっごい新鮮にバンドが生まれ変わったような気がして、周りの音楽好きな方々が自分含めとってもワクワクしていたのを今でも覚えています。この曲本当カッコいい。シンプルなんだけど、そのシンプルに行きつくまでにとてつもなくどのパートも洗練されているような気がして。あとチバさんの言葉がとっても刺さる。
ミラクルをキミとおこしたいんです/サンボマスター
ロックバンドでまだまだ続く。もうサンボの曲は熱量が凄いっすよね。月並みな表現で申し訳ないんですけど。この曲も、演奏するバンドによってはとってもクールになるんでしょうけど、サンボがやると歌からギターからもう何もかもアツい。イントロからずっとモッシュピットだぞ、って感じ。間奏が気持ち良くて拳を突き上げたくなります。
マジメになったら涙が出るぜ/OKAMOTO'S
またまた熱いなー。OKAMOTO'Sはクールな演奏もしますけど。この曲OKAMOTO'Sの中でも特に好きで、一時期貪るように聞いてました。何が良いって、クサいくらいに分かりやすい歌詞。丁度社会の手前でもがき苦しんでる大学時代の自分にはフィットしたんですよ。あとギターがカッコ良い。
Birthday/フジファブリック
そして、ここでまたぐっとクールダウン。振り返ってみると、サンボからずっとSMA(事務所)繋ぎだな。そんなことまで分かるのか。いや偶然なのか。にしても誕生日になると聞きたくなる曲ですよね。こういう曲を聞くとフジファブリックの振れ幅の広さと、その一貫したポップセンスに改めて驚かされる。
ループ/ねごと
またまたSMA。いやなんやねん。ねごとの出世作ですね。今聞いてもホントよく出来た曲だ。そりゃデビュー当初にガッとファンが増えたわけだ。ちなみに今のねごとも、またどんどん面白くなってる、というか新しい方向へ突き進んでいるので、この頃だけ聞いていた人も注目して欲しいです。
コインランドリー/OGRE YOU ASSHOLE
オウガはSMA・・・ではありません!!!残念!!!いや、何が残念なんだ。それはさておきオウガも一時期を境にまったく違う音楽性になったバンドですが、これはその初期の頃ですね。浮遊するような気持ち良い演奏から、「ハァイ!」を境に性急な演奏へと切り替わるのがとってもカッコいい。改めてパートごとにじっくりと聞くと、ギター2本の使い方とか、ホント海外のカッコいいバンド聞いてるんだろうなと感じます。
オワリカラはSMAです!!!入れ替わってたらSMA続きでした!!!と、そんな冗談はホントどうでもいいですよね。オワリカラ、イマイチ売れきらないのがもどかしいほどカッコいい。ポップなのに乱暴でサイケ。バンドとしての画も凄いキマってるんですけどね。うーん。この曲とか名刺代わりに差し出せるくらいノリノリで良いと思うんですけど。そりゃちょっとサビは弱いですけど。うーん。
午後の海/メレンゲ
と、混沌としたプレイリストを締めくくるのはメレンゲ。午後の海、凄い好きな曲。メロディーがとにかく気持ち良い、ってことでよく聞いてたんですけど、歌詞をきちんと追っかけてみると実は大人っぽかったので驚きました。今まで何を自分は聞いていたんだ?と。いやでもホントこの曲良いな、サビの求心力の高さよね。メレンゲというと、小中と同じで凄い仲良かった友達が「メレンゲ良いよ」と薦めてくれていたことを思い出します。せっかく薦めてくれたものの、中学当時の僕はイマイチハマらず、結局高3くらいになってそいつのセンスの良さに気づかされるんですけどね。あいつ何してるのかな。俺、大学で道外に出てから、高校までの友人関係、ほっとんどゼロにしちゃったからな。と少しノスタルジックにもなる。
ここまでです。簡単なコメント・・・と言っていたものの、書き始めたらダラダラと長い文書いちゃいますね。ほっとんど中身無いくせにね。もう少し次回以降は簡単にしたいな。あと、楽曲自体より、それ以外の横道それた雑談みたいなものももっと入れてみたいものです。このプレイリストが来週以降どのように変化していくのか、そしてこの文章はどう変化していくのかにも期待しつつ、次回以降もご覧いただければ幸い。