しかし、戯言。

ぐうたら社会人がぐうたら思ったこと

最近気になる5つのモノ。(2020-4-26の場合)

超絶お久しぶりです。

それでは、来年はもっとブログ更新していきますよ!お楽しみに!

などと前記事で抜かしていたわりに、もう2020年です。
そして、当時はまったく予想もしていなかったような事態に国全体が包まれています。
ここまで世界が変わるか…と、呆気にとられますね。

僕自身も、前記事の頃から大きく状況が変わりまして。
今は東京で一人暮らし。さらには会社も移りました。とはいえやっていることは同じ。
「もう行かない」と言っていた高級ソープには、正直なことを言えば行ってますし。

そんな状況で、時間もあるので、久々にブログでも書こうかなと。
とはいえ、私情をダラダラ垂れ流しても、今はもう気が滅入るだけなので、
最近僕が気になっているモノを書く、という超絶シンプルな記事にします。
久々のブログなので、Webで文章を書くことへのリハビリも兼ねつつ。
これなら、不定期に思いついたらサクッと書いていけるなーと。

続きを読む

サウナと謎の2017年。

さて、ソープブログ以降ピタリと更新が止まっていた当ブログでしたが、年末をなんとか締めくくらねばならんとバタバタと記事を更新させていただきました。いかがでしょうか。

社会人一年目ということで、平日は夜遅くまでバタバタと忙しく、土日は土日で家で休まず外でハシャギ倒していたことが多かったので、ブログに書きたいネタは山ほどあったんですが、書く時間と余裕がなく大晦日まで来てしまいました。

いや正直なことを言うと、ソープのブログがあれだけウケて、次何書くねん、何書けんねんと手が止まってしまったことも事実です。あの後にシレーっと音楽のこと書けるかいな、という話でして。会う人会う人から「ブログ読んだよ」と言われることなんて、なかなか無かったですからね。いやまぁそれだけいい記事書けたと自負してますけど。

そんなこんなで2017年が終わりますけど、今年は自分の中の趣味が変わった一年だったなーと。これまでは「音楽」!という感じだったのが、「サウナ」と「謎解き」と「音楽」と、幅広い感じになりました。

まず「サウナ」。これはもう完全に恥ずかしいんですけど、ヒコさんの「青春ゾンビ」と、仲良くしていただいてる30代の先輩(友人?なんと言えばいいんでしょう。尊敬している方です。)の影響でして。「青春ゾンビ」に関して言えば、今ポップカルチャー好きの人間は全員経由しているんではないでしょうか。まぁそんなことはさておき、サウナの素晴らしさに気づけた一年でした。二週に一回はサウナ行ってましたね。
サウナの素晴らしさは、何といってもサウナ⇒水風呂⇒ボーッと椅子に座る、のループで得られるゾクゾク感にも似た気持ちよさですよ。椅子(これがナナメのデッキチェアだった日にはホント最高!)でボーッとしている時に、全身が宇宙の中を漂っているようにグワングワンと揺れ、とてつもないリラックスを得られるんですよ。
ちなみに私の好きなサウナは「スカイスパ」「マルシンスパ」「タイムズスパレスタ」です。一個一個素晴らしさを語りたいところですが、それはまた今度の機会に。

次に「謎解き」。リアル脱出ゲームにとにかくのめり込んだ一年でした。これまでも、ちょくちょくと単身・単発で遊ぶことはあったんですけど、今年は一緒に行く友達も出来て、4人のチームが結成されまして。やっぱりいつも行く仲間ができるとデカいのは、どんどんチームワークが仕上がっていくんですよね。「この謎はこいつが解く!」「これは俺がやる!」みたいな。そして、遊んだ後の反省会も盛り上がる。「あそこのアレはファインプレーだったよね」「そういえばあの子、可愛かったよね」みたいに。ということもあり、毎月のように遊んでおりました。ホント毎回楽しい。みんなやって欲しいので、細かくはまた今度の機会に書かせてくださいね。
ちなみに今年楽しかった公演は「監獄アルバトロスからの脱出」「終わらない宴からの脱出」「沈みゆく豪華客船からの脱出」でした。特に「沈みゆく~」はリアル脱出ゲームをやったことない人にも体験して欲しいので、また細かく語ります。

そんな2017年でした。今年はホント沢山遊べて幸せでした。そのほか、諸々のマイベスト。

お菓子:白いダース
テレビ:「くりぃむナンチャラ」小宮ドッキリ回
ラジオ:「空気階段の踊り場」
ラーメン:丿貫
ライブ:WWW Xで見たヨギー、Feederとの対バンで見たアジカン

それでは、来年はもっとブログ更新していきますよ!お楽しみに!

BEST TRACKS 30 -2017-

30  星野源/Family Song

Family Song (初回限定盤)

29 奥田民生/エンジン 

エンジン

28 チャットモンチー/Magical Fiction

Magical Fiction(初回生産限定盤)

27 Doughnuts Hole/おとなの掟

おとなの掟

26 ドミコ/こんなのおかしくない?

hey hey,my my?

25 フレデリック/かなしいうれしい

かなしいうれしい 初回限定盤

24 スカート/視界良好

20/20(トゥエンティトゥエンティ)

23 Enjoy Music Club/そんな夜

そんな夜

22 Nulbarich/It's Who We Are 

Who We Are

21 YOUR SONG IS GOOD/Double Slider

Extended(初回限定盤)

20 Cornelius/あなたがいるなら

Mellow Waves

19 ドレスコーズ/commoon式

平凡【TYPE-A(初回限定盤)】CD+DVD

18 思い出野郎Aチーム/ダンスに間に合う

夜のすべて

17 bonobos/THANK YOU FOR THE MUSIC(Nui!)

FOLK CITY FOLK .ep

16 The Birthday/抱きしめたい

抱きしめたい(初回限定盤)(DVD付)

15 欅坂46/風に吹かれても

風に吹かれても

14 indigo la End/想いきり

Crying End Roll[初回限定盤]

13 銀杏BOYZ/恋は永遠

恋は永遠(初回生産盤)

12 Base Ball Bear/すべては君のせいで

光源(初回生産限定盤)(DVD付)

11 BiSH/プロミスザスター

プロミスザスター

10 吉澤嘉代子/月曜日戦争

月曜日戦争

9 フジファブリック/カンヌの休日

カンヌの休日 feat. 山田孝之(初回生産限定盤)(DVD付)

8 PUNPEE/タイムマシーンにのって

MODERN TIMES

7 クリープハイプ/イト

イト

6 ASIAN KUNG-FU GENERATION/荒野を歩け

荒野を歩け(初回生産限定盤)(DVD付)

5 銀杏BOYZ/エンジェルベイビー

エンジェルベイビー(通常盤)

4 小沢健二/流動体について

流動体について

3 吉澤嘉代子/えらばれし子供たちの密話

屋根裏獣 【初回限定盤】

2 ミツメ/エスパー

エスパー

1 NakamuraEmi/大人の言うことを聞け

NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4(初回生産限定盤)

詳しくは後日加筆します。今年はあまりに良い曲を出したアーティストについては2曲ノミネートさせちゃいました。

1997年の「ある光」と、2017年の「僕」。

2017年、自分にとってはとても大きな変化のあった1年であった。
ダラダラと大学に6年も通い続けていた自分がやっと就職し、「社会人」としてのキャリアを始めたからだ。
漠然とした「やりたいこと」を高い確率で叶えられそうな会社には、残念ながら入社することができなかったが、
それでも、少しは叶うかもしれないという可能性がある会社に入ることができた。

そして、一年目ながら相当色んな仕事を任せてもらえた。
入社してたった九か月とは思えないほど濃い日々を過ごせたことは、本当に良かったことだと思える。

しかし、こうして仕事を重ねるうちに、どこかで自分の中に「焦り」や「迷い」を感じる瞬間が増えた。
自分のやりたいことと、自分のやっていることに、とてつもないギャップを感じるようになったからだ。
今やっている仕事にやりがいが無いわけではないが、やればやるほど昔自分が描いた「こんなことをやっている自分になりたい」という理想像とはかけ離れていく気がした。
一年目の新人が、こんなことを偉そうに言うなんて相当生意気だとは思うが、自分の周りの友人や後輩が、自分のやりたかったことをどんどん経験しているという焦りもあったのだと思う。

そんな葛藤に揺れつつ仕事をしていた12月、YouTubeでとある曲のMVに辿り着いた。
小沢健二の「ある光」という曲だ。

 恥ずかしながら、小沢健二は「LIFE」しか聞いたことが無くて、「めちゃくちゃポップで最高の曲を書く人だな」という位の認識しかなかった自分にとって、この曲はとても衝撃的なものだった。
一聴しただけで感じる「明るさと暗さの危うさの中で作られた楽曲」、それを「ポップ」というイメージで捉えていた「小沢健二」が作っていた、ということに、あまりに驚いてしまったのだ。
その驚きは、自然と僕を1997年の小沢健二へと連れ出した。

当時の空気感は、当時生きていた人しか分からない。なので、あくまで「こうなのだろう」という仮定で考えるしかないのだが、当時の小沢健二はかなりギリギリの部分に立っていたのだろう。出す曲出す曲全てがヒットし、メディアにも多数出演。まさにポップスターとしての街道をひた走ってきた(この時代しか僕は知らなかった)小沢が、アメリカへと旅立つ直前に作られたのがこの曲。歌詞には明らかに、これからの小沢の決意表明が刻まれているように思える。

連れてって 街に棲む音 メロディー

連れてって 心の中にある光

この線路を降りたら赤に青に黄に

願いは放たれるのか?

今そんなことばかり考えてる

なぐさめてしまわずに 

 そして曲の中で何度も歌われる

let's get on board 

 という言葉。現状への戸惑い、そして未来への展望を切実にしたためている。歌声からも、MVからも、どこか切迫した、ギリギリの小沢が映し出されており、搔きむしるギターの音はまさに焦燥のようである。そんな自分を慰めず、「心の中にある光」(それが微かであろうと)が照らし出す道へと漕ぎ出そうとする小沢の姿は、とてつもなく生々しい。だからこそ、この楽曲は、圧倒的にリアルに聞く者の心を掴むのだと思う。

事実、僕もこの曲に心を掴まれた。そして、この曲のことを知るにつれ、自分が感じている葛藤に、あまりにもフィットしているような気がして、聞く度少し涙がこぼれるようになってしまった。当時の小沢健二と自分を比べるなんて、あまりにもおこがましいことなのは承知だが、小沢の焦燥は間違いなく今の自分にも存在している感情だった。だからこそ、この曲を聞く度、そんな自分の尻を叩き上げてくれる感じがした。

let's get on board

きっと2018年もこの曲が何度も自分のそばにいるような気がする。

小沢健二が照らし出した「ある光」は、20年経った今の「僕」にも鮮明に映った。(決して慰めにはならず)これだけの強度のある曲を作れる小沢健二の凄さを、改めて思い知り、興奮したことをきちんと残しておきたく、この記事を書いた次第である。
そして、この曲をきちんと知ったことで、やっと「流動体について」という楽曲が持つ意味にも気づけた。その話を始めると長くなってしまうので、今日のところはここまで。

童貞、高級ソープへ行く。

「高級ソープに行きたい」

私は大学生の頃、なんとなく眠れない深夜にボケーっと、高級ソープの店舗サイトや体験談を巡ってしまうことが度々あった。仕方ない、それほどの性欲は常にあるのだから。にんげんだもの
高級ソープで繰り出されるサービスの数々は、漏れ聞こえてくる体験談を聞く限り、男にとって相当の桃源郷らしい。なんなら文字面を読んでいるだけで興奮してくる位だ。深夜のモヤモヤとした気分に寄り添うのには十分な材料であった。
ただし、高級と名の付くだけあって、それは相当の高額らしい。そこらの人間が軽い気持ちで足を踏み入れてはならぬようだ。とはいえ、行きたい。
「風俗なんて・・・」と言われてしまうのは仕方のないことですし、嫌悪感を抱かれるのも重々承知なのですが、それでもやはり、高級ソープには一度くらい行ってみたい。もはや私からしたら、「性的興奮を満たしたい」というもの以上に、「広がる興味・関心に答えてあげたい」というもののために、高級ソープに行きたくなっていた。
…いや、それは嘘だ。エッチなことがしたいから、それに尽きるに決まっている。ブログでまでカッコつけるのはダサいので辞めたほうがいいと思う。
とにかく、私は高級ソープへ行きたかった。皆がディズニーランドへ行きたい、海外旅行へ行きたい、と言うように、私は、高級ソープへ行きたかった。

4月から縁あって仕事を始めた。大学に6年も通い続けてしまった私を、心優しく受け入れてくれた会社には本当に感謝しかない。驚くことに、内定が決まったのは3月29日、入社したのは4月3日なのである。ありえないスピード感だ。
そして、働き始めた、ということは、つまり、アレがもらえる。そう、給料だ。
初めて給料が入った口座を開いた時に、ドキドキしてしまった。こんな金額が自分の口座に入っているという状況が初体験だからだ。そして、ウキウキで初任給の使い道を考える。
「やはり、世間一般の人々がよく言うように、これまでさんざんお世話になった父母に何か使った方がいいな。」「今までファストファッションの服ばっかり買っていたけど、ちょっといい服買えるな。」「友達から借りてたお金、返さないとな。」

「ソープ、行けるな。」

こうしてソープへ行く決意を固めた。ゴールデンウィークの振り替え休日が平日にもらえることは分かっていたので、その日に向けて調査を進めていく。
そもそもソープはどういうシステムなのか、どこがいいのか、どんな子がいいのか…。
大学時代、必死に卒業研究で文献を読み漁ったときのように、とにかく多くのサイトを読み漁った。この頃のGoogle Chromeの履歴を見られたら、僕はおしまいだと思う。
最初はやはり、吉原に行きたい、と思っていた。テレビやラジオで様々な芸人の風俗話を聞いていると、やはり「ソープといえば吉原」という方程式ができあがってしまう。北海道にいた頃から、「ソープのある街は吉原」とはっきり認識していたくらいだからだ。
しかし、調べているうちに、新たな風俗街の候補が上がってきた。川崎・堀之内だ。
堀之内はどうやらテクニックが良いらしい。そして、やけに評判の良い店も見つかった。しかも横浜からなら、川崎の方が近い。決まりだ。
その後値段表や評判とにらめっこしながら、無事一つの店舗を決めた。非常にお高いが、まぁ人生一度きりの打ち上げ花火と思えば安いモノだ、と、必死に思い込んだ。

問題はここからだ。お相手をどうするか。
女性の方はご存じないかも知れないが、風俗嬢がサイトに上げている写真は、往々にして「パネマジ」と呼ばれる特殊な加工を施され、随分と美化された状態に仕上がっている。また、口元にモザイクがかかっており、顔が見れない嬢も多い。ホームページNGの嬢に至っては、顔すらも隠れている。困ったものである。だからこそ、必死のリサーチが必要なのだ。
そして、とにかく調べに調べた結果、一人の女性が見つかった。大人っぽくキレイで、痴女タイプで言葉攻めが好きな嬢だ。この人にしよう、と決意し、眠りについた。

作戦当日。ソワソワしながら私は目を覚ました。しかし、どこかモヤモヤした気持ちがあった。「本当にこの人でいいのか?」という迷いだ。というのも、調べていくうちに分かったことが一つある。どうやら、相当に年齢のサバを読んでいる。サイト上では(21)と表記されているが、調べると7年近く店に在籍しているようだ。(21)な訳がない。サービスの評判はとてもいいが、凄く引っかかる。
こうして迷っているうちに、店舗のサイト上ではどんどんと、その嬢に指名が入っていく。このままでは遊べない。どうする、どうするんだ俺。今思えば単にソープへ行くことに緊張して、踏ん切りが付いていなかっただけなのだろうけども。

そんな迷いを無理やり引きちぎるため、とりあえず家を出て、駅へ向かった。
その道中であった。チリンチリンと鐘の音が聞こえてきた。

貸衣装の専門店、各種コスチュームのレンタルなら:東京衣裳レンタル ...
托鉢僧だ!

何もこんなタイミングで現れなくてもいいのに、私の近くを托鉢僧が歩いて行った。煩悩にまみれた私を察知したとでも言うのだろうか。「誰にしようか…指名しようか…」と悩む私の横に、チリンチリンと托鉢僧の鐘の音が鳴り響いていく。しかし、そんなもので煩悩が収まるわけもなく、ムラムラとモヤモヤは広がるばかりだった。

電車へ飛び乗り、川崎へ向かう。あっという間につく。電車を降りて堀之内へ向かう。

街についた。結局予約の電話はしていないまま、街についた。キャッチが私を見るなり、何やら大きな声で話しかけてくるが、大音量でiPhoneから音楽を聞いている私には関係ない。しかし、その勢いに怖気づいてしまった私は、逃げるように街から離れてしまった。
平日の風俗街は、当然人がそれほどいない。だからこそ、私のような人間でも、貴重な商売相手なのだ。そしてがっついてくる。それが怖かった。ましてや風俗に初めて行く、というので、私は相当に緊張してるのだ。ビビってしまうのも仕方ない。
目当ての店のサイトを見る。気づけば多くの女性が「今からでもご予約できます」になっていた。これは指名しなくても行けるのでは・・・?という考えが頭によぎる。誰にあたってもきっと満足できそうだ、と感じたからだ。
ビクビクしながら再び街へ近づく。この感覚はそうだ、中学生の頃、ヤングマガジンに載っている袋とじの範田紗々がどうしても見たくて、近所のコンビニに足を震わせながら店へ行った感覚と同じだ。青年誌の袋とじなんて、どうってことないモノなのに、当時の私にとってはとってもエッチなものに感じて、店へ行くまでもとにかく緊張して、店に入ってからも何度も本棚のあたりをうろちょろして、買おうか買うまいか迷い、最終的にソワソワしながらレジへ持っていき、逃げるように家へ帰っていったのだった。あの時と同じように胸がとにかくバクバクしていた。

意を決して、私は店へと足を踏み入れた。

とっても大切なことを書き忘れていた。タイトルでお察しの通り、私は童貞だ。いや、童貞だった。つまり、ソープへ行くということは、童貞卒業も意味していた。数ある風俗の中で、本番があるのはソープだけなのだ。
こうしたこともあって、私は緊張していた。何もかも未知の世界だったのだ。怖くて仕方なかった。それでも、高級ソープへと入った。

「いらっしゃいませ」

小奇麗なカッコをしたボーイが立っている。私は受付をする。

「当店は初めてですか?」

「はい」

「ご予約はされていますか?」

「していません」

「かしこまりました、待合室へどうぞ」

そして、マジックミラーの自動ドアの先へと通された。

待合室には椅子がずらりと10個ほど並んでいた。すでに2人ほどのお客さんがいる。平日の夕方から高級ソープに行けるおじさんって、今までどんな人生を過ごしてきたのだろう。そんな穏やかな疑問を抱いていると、席に通された。
しばらくすると、iPadを持ったボーイが自席に現れた。

「当店、高級店となっておりまして、お写真見られるだけの入店はできませんが、よろしいですか?」

どうやらナメられている。そりゃそうだ、ユニクロで上下の服を固めた、そんなにお金を持っていなさそうなおじさん(外見だけなら残念ながら30代に見えてしまうのが私だ)に見えたのだろう。ここは高級ソープだ。お金が出せなければ、店の裏から黒服の男が現れ、切り刻まれてしまうのかもしれない。
しかし、ボーイの予想とは反し、あっさりと「大丈夫ですよ」と私は言葉を返した。なぜなら、手元には初任給がある。ATMでドキドキしながら下した万札がいる。
するとボーイは手元のiPadに電源をつけ、私に今から指名できる嬢の写真一覧を見せてくれた。予想通り、多くの女性が指名できる状態だった。しかし、飛びぬけてこの子がいいという子がいない。「うーん」と思わず声に出して唸っていると、そうした様子を察したボーイが私に様々な質問を投げかけてくれた。

「どんなプレイがしたいですか?」

「キレイ系とかわいい系だとどっちがタイプですか?」

「新人とベテランだとどっちがいいですか?」

「スタイルはどんなところを重視されますか?」

一問一問、私の性癖をべりべりと剝がすような質問だった。しかし、私はダサい照れ笑いを含みながら、きちんと答えた。すると一人の嬢に絞られ・・・ということはなく、結局のところ一長一短で、色々な女性を薦められてしまった。質問に答えた意味はあまり無かった。ただ性癖を知られただけだ。
悩みに悩み、何度も写真を拡大した結果、なんとか一人の女性に絞ることができた。
「〇〇さんで」「かしこまりました」
そして、この時点で高額な現金を渡すことになった。もう後には戻れない。ブルブルと手を震わせながら、現ナマを手渡した。お釣りを受け取ると、40分ほど待つことを告げられ、紙を手渡された。細かくプレイを指定できるアンケートだった。より詳細に私の性癖を晒しださなければならなくなった。けれど、ここはせっかくの高額ソープを100%満喫するためにも、正直に書いた。自由記述の欄もあったので、「初めてです。リードしてくださると嬉しいです。あとエッチな言葉に弱いです。」ときちんと書いた。大体こういう所だと、童貞ということをひた隠しにしてカッコつける男も多いと聞くが、どうせ初めてなら思いっきり身をゆだねた方がいいに決まってるだろ!と思っていたので、全部ちゃんと書いた。すると、ドリンクのサービスがあった。ご丁寧に栄養ドリンクまでサービスしてくれた。

待ち時間が始まった。これが意外と長い。待合室には大きなモニターがあり、そこで在籍する嬢のプロモーションビデオが流れているのだが、どの子も可愛い。そして、当然セクシーなアピールをしており、谷間を強調したり、舌なめずりをしたり、胸でポールを挟んだりしている。普段の自分なら間違いなくこの程度の映像で興奮し、勃起するはずなのだけど・・・しない。困った。そう、めちゃくちゃ緊張している。
もう完全に体がバクバクしていた。今自分がここにいるという現実が受け入れられない。それに加え、この後自分がどうなるのか、予想もつかなくて緊張している。とりあえず爪を切る。まだ緊張している。リクライニングの椅子をフルに倒しきる。まだ緊張している。とりあえず栄養ドリンクを一気飲みする。逆に鼓動が早まってしまった。
トイレへ行き、用を足すと、便器の近くにきちんと身体用の消毒シートがあった。当然エチケットとして、きちんと丁寧に拭き、また座席へ戻る。気づくとモニターに流れている映像はループしていた。しかし、まだ緊張していた。どうなるんだ俺。
こうしてソワソワしていると、時計はいよいよ、その時間を指した。ボーイに案内を受けた時間だ。やばい、鼓動は上がりっぱなしだ。いまだ勃起しない。このままでは、「挿れたもののイけなくて変な空気になった」という童貞あるあるを自分もしでかしてしまうのではないか。そうした不安がよりプレッシャーとなった。そうこうしていると、ボーイが来て、「お待たせしました」と告げられた。時は来た。待合室を出て、入り口のフロアに通される。
目の前には階段があり、カーテンがかかっていた。
「それでは110分、どうぞごゆっくりお楽しみください」
身体をカチコチに固めながら、階段を一段ずつ上っていった。

カーテンの先、階段の通り場には指名した女性が三つ指で待っていた。うわ、写真で見た世界だ!そして、嬢に自己紹介される。「よ、よろしくお願いします…」とガチガチに緊張しながら挨拶し、肩に背負っていたリュックを預け、さっと手を握られ、恋人のように指を絡めると、4階まで案内される。
部屋に到着するまでの時間、無言だ。ずっと無言。怖い。相当自分の顔も強張っていたと思う。ちなみに指名した嬢は写真のまま、いや、それどころか、写真より可愛かった。しかし、どこか親しみやすさがあるとてもいい子だった。
部屋につくと、そこにはベッドと浴槽、そして、AVで見たことのあるスケベ椅子や大きなマットが待ち構えていた。うっすらとムーディーなJ-POPが流れている。いよいよ来てしまった、ソープ。
部屋につくと改めて嬢から自己紹介があった。「初めてなんですか?」「は、はい。」「ピンサロとかも無いんですか?」「はい」「そうなんですねー」と、何の意味もない会話をしていると、徐々に服を脱がされていく。そう、高級ソープはなんと即尺があるのだ。即尺を知らない人はGoogleで検索してほしいが、要は「即」「尺」なのである。すぐ尺である。そのため、どんどん服を脱がされていく。脱がされた服は、一枚一枚丁寧にタオルに包んでくれた。そうか、この丁寧なサービスが高級ソープなのか、と感動していると、気づけば下着一枚になっていた。
ここで喜ばしい事態があった。なんと、勃っていた。衣服を脱がされる、というだけの行為にも関わらず、異様に興奮してしまった。もちろんドキドキはしているのだが、それでも勃っている。これは「イかずに終了」を回避できるのではないか!とワクワクしていると、サッと股間にタオルをかけられ、いよいよ下着も脱がされた。全裸だ。
全裸になると早速キスが始まる。唇と唇を重ね、舌を絡ませる。チュパチュパといやらしい音を立てていると、より股間がスクスクと元気になった。すると、嬢も「脱がせて」と言ってくるので、一枚一枚服を脱がせていく。初めてのホック外しも、抱きしめながら指で探っていると、案外上手くいった。さてブラを外すか・・・というところで一回ブラを押さえられる。「おっぱい見るの初めて?」「は、はい・・・」「そっか。じゃあちゃんと見てね・・・」と焦らされると、ゆっくりブラを外してくれた。正直なところ、こういうブラの取り方が、元々AVでも大好きだった私は、相当に興奮した。そして、セクシーなTバックの下着も尻を触りながら脱がすと、相手も全裸になった。ここでまた、抱きしめながらキスが始まると、興奮したソレが相手の身体に当たるのが分かった。超テンションが上がった。
そして「咥えるね」と言われると、尺が始まった。そう、尺だ。つまり、その、フェラチオだ。気持ち良い。気持ち良いなのだけど、脳みそにアレがよぎる。

https://www.tenga.co.jp/uploads/sites/2/2015/06/1R_1.jpg

そう、TENGAだ。TENGA ディープスロートだ。
もはや定着しすぎていて、今更説明しなくても良いかもしれないが、TENGAは我々の世代に衝撃を与えたオナホだ。その良さは数々の芸人が語り、その度「使ってみたい」と想像を膨らませていたTENGA。大学生になり、一人暮らしを始め、ドキドキしながら使ったTENGA。気づけば何か良いことがあると、つい買ってしまっていたTENGA。そうTENGAだ。何個使ったかまでは覚えていないが、私は結構TENGAを使っていた。
そんなTENGAが頭によぎったのであった。なぜなら、あまりに口でされる感触がTENGAだったからだ。TENGAの凄さを身をもって体感した瞬間だった。

そして気持ちよくなっていると、「横になろっか」と言われ、ベッドへと身体を移す。嬢が自分の上にまたがり、体を舐められる。ここで気づいたのだが、乳首舐めが相当に気持ち良い。もうヤバい。どうにかなってしまうんじゃないかと、頭の中がグルグルと極彩色になってしまった。思わず「気持ち良い」と言ってしまうほどだった。
「何かしたいこと、ある?」と聞かれる。なんて優しいのだろうか。私は正直に「胸を触りたい」と告げると、嬢が下になってくれた。私は無我夢中に身体を触り、いっちょ前に乳首を舐めたりした。
そうこうしていると、「しよっか」と言われた。ついにその時はきた。口でコンドームを装着され、アソコへと入れると、嬢は身体を上下に揺らし嬌声を上げた。興奮して私も身体を動かしていると、あっという間に絶頂を迎えた。イったことを情けない声で伝えると、「よかったね」といやらしい口調で言われた。よかった、無事に終わった。

そこからの時間は色々とあったが、この調子で書いていてもただの風俗サイトの体験談になってしまうので、箇条書きで割愛させていただく。詳しく聞きたければ飯を奢ってほしい。

・他愛のない会話で気づけば落ち着いた気持ちになってきた

・最初はガチガチに緊張していて、丁寧口調だった私に「どうなるか」と心配していた嬢も、始まっちゃえば「大丈夫だったよ」と伝えてくれた。
 「初めてでいきなり高級ソープはそりゃ緊張するよ」

・同じように童貞を捨てに来た人の話、一人暮らしの話、東京駅で迷う話、これまでの女性遍歴の話、ソープ嬢を始めた時の話・・・

・「好きな女優は?」「吉岡里帆」「えっ・・・誰!?」

・「どんな音楽聞くの?」「ロック」
 「好きなバンドは?」「ASIAN KUNG-FU GENERATION」「えっ・・・有名!?」

・身体の隅々まで洗われる。くすぐったがりなのでついつい爆笑して笑われる。

・スケベ椅子って凄い

・風呂に入ると潜望鏡。これが潜望鏡か・・・。

・「マット考えた日本人って変態だよね」「ホントド変態だと思う」

・いよいよマットプレイ。ありとあらゆる身体の部分が触れ合う。

・全身ローションでヌルヌル。これは興奮する。

・ケツまで丁寧に舐められる。凄い。

・マットプレイでも乳首は気持ち良い。

・そして二回戦。今度もあっさり絶頂。

・身体にタオルをかけられ、その上からシャワーをかけられる。

・風呂の中で身体をタオルで擦る。ローションはなかなか落としづらいらしい。

・プレイの後のコーラは美味い。

・実家住みなので名刺を渡しても大丈夫か心配される。もちろん貰う。

・名刺にはメールアドレスが書かれていたが、まだメールを送っていない。

そんなこんなで110分の終わりを告げるベルが鳴った。一枚一枚服を着て、元の姿に戻っていく。どこか自分の中で爽快感があった。あの時とは違う感覚で、嬢の手を握りながら階段を下りていく。そして、踊り場につくと、「ではここで」と挨拶され、最後にお別れのキスをした。私は「じゃあね」と手を振り、カーテンの先へと足を進めていった。そして、アンケートを書いて店を出る。

終わった。一通り、すべてが終わった。よく童貞がソープへ行くと、喪失感や後悔で胸がいっぱいになる場合があるそうだが、私は全く違い、びっくりするほどすっきりとした感覚があった。少し背筋がピンとしたような気すらする。人生の希望、「頑張って生きよう」という活力すら湧いてきたではないか。
気づくと、私はiPhoneMr.Childrenの「優しい歌」を聞いていた。


ちなみに高級ソープは6万7千円でした。もう行かないと思います。
…と書こうと思っていたのですが、こうしてソープの経験を思い出しながらブログを書いていると、不思議ともう一度行きたいという感情が湧いてしまいました。

でも、もう行かないと思います。

ビビっと来た曲。1~3月篇

今年に入ってからEvernoteで色々とログを付けることを習慣付けている私。その一環で「あ、この曲いいぞ!」と思ったモノをまとめてます。ということで、今日はその中から3月までに気になった楽曲10曲を簡単に紹介。

①A.G.I.T./Suchmos

あまりに堂々たるスタジアムロック、「どデカい箱を狙っている」ことを明確に打ち出したSuchmosの一手。しかし、その音はもはや「狙っている」、と言うよりは、「似合っている」とまで言い切れるもの。これが10万枚も売れていることがなんとも痛快で、これからの日本の音楽界でどんな風穴を開けていくのかがとても見物。とにかくカッコいい。VIVA LA ROCK 2017でさいたまスーパーアリーナの大舞台を任せた彼らが、どんなライブを見せ、オーディエンスはどんな反応を見せるのか、今から楽しみ。

②おとなの掟/Doughnuts Hole
音楽とドラマの幸福な共犯関係とでも言いたくなるほど、ドラマ「カルテット」と、主題歌「おとなの掟」は密接な関係性を持っていた。イントロのストリングスの音が、ドラマのあの緊張感を思い出させるように。最後のサビの開放的な音とハーモニーが、「それでも、生きていく」4人を贈りだすように。歌詞の一言一句が、坂元裕二のドラマに籠めたメッセージを確かにするように。まさに職人・椎名林檎だから出来た芸当だと思う。あとは松たか子満島ひかりなんて、そりゃもう魅力的なシンガーですから、そのハーモニーは贅沢な仕上がり。楽曲単体としても美しい。

③PINK/土岐麻子

いやー、「土岐麻子」、「土岐麻子」だと!カギカッコ付けで訴えたくなるほど、「土岐麻子」の魅力が爆発してません?この曲。一つ一つ夜の灯りが灯っていくような序盤から、一気に光が乱反射するような中盤へとなだれ込む瞬間がめちゃくちゃカッコいい、とか、もうそもそも楽曲自体が凄い良いんですけど、「土岐麻子」と言いたくなるのは、そこに乗っかる歌詞と歌声が「土岐麻子」でしかない、唯一無二なものだからです。美しく甘い歌声、そして街を立体的に描き出す言葉、そう、これが「土岐麻子」だぞ、と楽曲を聴いた人にバシッとアピールできるような仕上がり。アルバムも凄くよかったので、ぜひ聞いてみてください。

④流動体について/小沢健二

2017年のここまでの音楽を語る上で、もはや避けて通れないトピック、「小沢健二のシングル発売」。一体どんな楽曲なのだろう、と多くの人が期待と不安を胸に抱きつつ聞き始めたことと思うのですが、再生するとそこには信じられないほどパワーを持ってキラキラとした、太字でポップ、と書きたくなるほどの一曲でした。一回聞いただけで思わず口ずさみたくなるような個性的なメロディ、贅沢で流暢なストリングス、そして何より熱のこもったギターソロ。こうした要素たちが全て一体となり、聞けば聞くほど細部のアレンジに驚きと新鮮味を覚える仕上がり。そして、そこで語られる、「平行世界」の歌詞は、彼なりの文体でありながら、読めば読むほど、自分や、多くのフィクションの世界とハッとリンクするものでした。「小沢健二なんてリアルタイムで聞いてないよ」という人間にも聞いてほしい、恐るべき精度の素晴らしい曲です。

⑤陽/クリープハイプ
肩の力がスッと抜けたような、まさに曲名どおり「陽」のような心地いい曲。めちゃくちゃ気持ちよく入ってくるのは、さすがプロデュース・小林武史と言ったところか。でも、そんな曲にも「クソ」とかそういう言葉をさらっと織り交ぜてくるあたりが、なんともクリープハイプらしいのですが。とはいえ、そういった「凶暴性」に隠れがちな、クリープハイプの純粋なメロディーの良さと、尾崎世界観の暖かみを感じさせる歌声という、彼らの持つもう一つの味がきちんと楽曲に落とし込まれていて、本当にいい曲。

⑥FUN!/シンリズム
若ぇ~!まだ19才やぞ!何でこんなええ曲書けんねん!と、思わず年齢に嫉妬するほど、気持ち良く楽しい、CMにも使われたシンリズムの一曲。音楽を聞き続けていると、「俺ベースがこうなってるヤツ、好きなんだよなあ」「こういうギターの音、気持ち良いなー」みたいな、音楽のツボみたいなものが各々出来上がってくると思うんですけど、シンリズムのこの曲、そういうツボをとにかく押しまくってくれるんです。「あーそこそこ!」と痒い所にまで手の届く素晴らしさ。あー、嫉妬しちゃいます。アルバムも楽しみ。

⑦大人の言うことを聞け/NakamuraEmi

これめっちゃ好き。一時期死ぬほどリピート再生してた。曲のアレンジもメロディーも、とにかくツボ。なんだろう、言葉にしずらいんですけど、とにかく好きなんで、一回聞いてくれお願い、って感じ。「レビューになってないだろ!」と言われればそれまでなんですけど、うまく言葉にできないけど良い物ってあるじゃないですか。それです。あと、歌詞も良い。この人じゃないと書けないよね、というNakamuraEmiだからこその視点があって。だって、「大人の言うことを聞け」ってメッセージ、なかなか誰もはっきり言わないと思うんです。だから曲名にした時凄いキャッチーに見栄えますよね。でも、よくよく言葉を追っかけると、ただ単に大人の言うことを聞けばいい、ってことを歌っているわけではなくて。そこがミソですよね。だから大人もこの曲を聴くと刺さる部分があって、「ああ、背筋正さなきゃ・・・」と思わされるわけです。とても良い。

⑧えらばれし子供たちの密話/吉澤嘉代子

吉澤嘉代子の3rd ALBUM、未だにうまく感想を言葉にまとめられなくて困っています。凄い彼女らしい想像力が爆発した、ぶっ飛んだ世界観の楽曲が多いはずなんですけど、聞けば聞くほどどこかインナーな彼女の内面に触れているような気がして、一体その正体が何者なのか分からなくて、必死に自分なりの結論を出そうともがいています。まとまったらブログに書きたい、とは思っています。で、そんなアルバムの中に入ったこの曲、「こっちの方がリード曲にいいよ!」と押したくなるほど好きです。最近の流行に沿った曲調ではあるんですけど、そこに乗っかる語りのような歌い方が、ああこの人にしかできないよなあ、というもので、しっかり吉澤嘉代子らしい曲になっています。あと、歌詞凄い。よくこんな世界観思いつくし、よくこんな言葉で書けるな。新世代の音楽職人だと思います、吉澤嘉代子。もっと見つかってほしい。ドラマの主題歌、ずっとやって欲しかったので、「妄想OL日記」、本当に楽しみにしている。

⑨陸のうえの晩餐/cero

グランドキリンのタイアップにceroが書き下ろした新曲。初めて聞いたときに驚きました。いや、めちゃくちゃ良い曲なんですけど、こんな開けた気持ち良い曲がくると思ってなかったんです。というのも、今のceroってライブだと、まだ音源化されていない曲で荒内さんが作った、めちゃくちゃ頭おかしい変拍子の曲をやったりしてるので、そういう「ヤバい!」曲がくると思っていたのです。ところが、いざ聞いてみるとゆったり横に揺れたくなる、少し大人な、それでいてカッコいい音楽。これホントビール飲みたくなりますね。あと、厚海さんのベースが超絶活躍していて、ライブで早く聞きたいです。ライブだと厚海さんばっかり見ちゃいそう。ちなみにIPL versionというもう一つのアレンジは、割と前述の今のceroっぽいモード。

⑩荒野を歩け/ASIAN KUNG-FU GENERATION
涙が出そうなほどのド名曲!!!前へ前へと転がって行くアジカン王道のパワーポップ、そして、近年のアジカンが常にメッセージとして掲げてきた「孤独に進みだす一人」へのエールが痛快に描かれたリリック、その双方が見事な融合を見せていて、ああやっぱりアジカンが好きで良かったと心から思います。新生活、新たなエッジに立つ僕らを、「ラルラルラ」と歌い送り出してくる力強いこの曲を聞きながら、僕も春からは新天地で思いっきり踊りたい。映画のエンディングで聞いた時、この印象がどう変わるのかも楽しみです。

と、ざっと10曲。いいの多いなー。書いてないですけど、「カンヌの休日」「旅人よ feat. RHYMESTER」「そんな夜」とかも良かったです。ちなみに、今年は意識的に洋楽も聴いてるんですけど、どうしても洋楽の作品って、楽曲単位というよりはアルバム単位で考えて聞いてしまうので、こういった特集ではなかなか取り上げられないんですよね。でも、聞いてますよ。なので年間のまとめの時には触れます。きっと。

見てますか?

年貢の納め時とはこのことか、と、身を持って体感するハメになった。今、このサイトは見られているのだろうか。

このブログは本名で書いていない。いわゆるハンドルネームを使って、ごまかしごまかし書いている。というのも、どうもインターネット上で顔を出してなにかやるという勇気がないからだ。それに加え、このブログの内容、カルチャー批評をしたかと思えば、女のことばかり書き始める、ろくでもないボンクラ野郎なものなので、あまり見つかりたくないのだ。とはいえ、Twitterのフォロワーには晒しているので、900人近くにはこのアホがブログを書いていることはバレているのですけど。

そんなこんなで、インターネット系の企業を受けるとよく聞かれる、「あなたのサイトを教えてください」的な設問は、これまでfacebookのURLを書くことで茶を濁してきた。facebookはキレイな自分、世間体の自分だけを見せているハズの場だから。

しかし、今日。とある企業へ面接に行った際、ついに詰められてしまった。

「ブログ書いてるんだ、URL教えて!」

見つかった!もう手錠をかけられた気分だ!面接中一切しなかった動揺が一気に出てしまった。顔も赤くなったかもしれない。それくらいドキドキしてしまった。「たいして記事書いてないなこいつって思われる…」「クソみたいなことばっかり言ってることがバレる…」と様々な不安が頭をよぎるものの、もう遅い。渋々URLをボールペンで書いた。

ということで、今日面接していただいた○○さん、見ていますか?どうか嫌いにならないでください。こんな人間です。ちゃんとネットとリアルの区別はつくので、こんな調子でいつもいるわけではありません。許してください!頼みます!

 

という、ドキュメントブログでした。